WordPressでwebサイトやwebサービスを制作する上で、今まで読んできた書籍を紹介します。と言っても、そこまで数は多くありませんが。

WordPress関連の本を本屋で軽く読んでみると、重複する内容も多く、1冊をしっかり読み込む方が効率的だと感じます。

今回の記事は「初心者にはこれ!ある程度理解したあとはこれ!」というものではなく、どういった基準で本を選んで、どう利用したか?本を手に取った時に何を考えていたか?という部分をしっかり紹介できればと思います。

古い本もありますが、現在でも読み返すと新たな発見が沢山あります。

WordPressの教科書2(最新版あり)

2013年8月に出版され、2014月1月に購入しました。
現在は新版の「WordPressの教科書Ver. 5.x対応版」が出版されています。

僕の読んだ「WordPressの教科書2」の、大項目は以下の通り。

■第1部 環境構築とメインサイトの基本設定
■第2部 デバイス切り替えによるPCサイトの制作
■第3部 デバイス切り替えによるスマートフォンサイトの制作
■第4部 レスポンシブWebデザインによるブログの制作
■第5部 メインサイトとブログサイトを仕上げる
■APPENDIX

静的HTMLで作成されたサンプルサイトを、WPで作り変えていく流れが理解できるように作られています。

当時の私のレベル的には「HTML・CSSで簡単なwebサイトを作れるようになり、jQueryをコピペで利用できる、PHPは殆どわからない」という感じ。正直なところ、書かれているソースを読んで理解できる部分とできない部分は半々くらいでした。

それでも、書かれているコードを入力していくと、HTML・CSS・jQueryでは想像もできなかった機能がすぐに反映されていき衝撃的です。

本の内容全てを終えると「PC/SPをデバイスで出し分けるサイトと、レスポンシブのブログ」が完成します。

そこから、実際に作成したサンプルサイトのコードをいじってみたり、HTMLのサイトを同じ工程でCMS化してみたりすることで、そこで初めて本の内容が理解できたと感じました。
その際も、サンプルで作ったサイトとこの本が生きたリファレンスになります。

よく分からないまま書いていたあのコードが、実は結構高度なことだったりするので、実際の案件でわからないことがあった時、この本と自分で作ったソースコードを何度も読み返しました。

注意点は、現在は非推奨のコードや、使用方法に注意が必要なコードも含まれることです。
(query_postsやbloginfo(‘template_url’)など)
一冊まるっとやったあとは非推奨のコードを修正する、というのも楽しいかもしれません。
(※最新版では問題ないかとは思います)

WordPressをちゃんと使うための教科書

2013年8月に出版され、2014月3月に購入しました。
先ほどの「WordPressの教科書2」と同時期の出版です。

この本を選んだ理由は「WordPressの教科書2」に書かれている内容との違いの確認、そしてPHPの初歩を学ぶためでした。特にPHPについては初歩の部分にクローズアップして丁寧に書かれているので重宝しました。

一方、順序立った理解のしやすさについては「WordPressの教科書」に軍牌があがるかと。
それでも、「WordPressの教科書」に書かれていなかったことだったり、別の角度からみた同じ内容という部分で非常に参考になりました。

どこから読んでも良いTips集としてみると凄く使いやすいです。デザインも素敵。

WordPress Web開発 逆引きレシピ

2016年3月に出版され、すぐに購入しました。

正直なところ自分には役立ちませんでした。
逆引きでやりたいことからソースを探せるわけですが、以前に「WordPressの教科書」で実際に自分で書いているわけで、殆どのことはそれで事足りました。

ソースが書かれていますが実行結果は具体的にどうなるのか?までは書かれていないため、初心者が読んだとき、正直この本だけでは辛いと思います。それと、なにかしらの実装にプラグインを紹介するのみだったりするのもどうかと感じました。

それでも、知らなかった記述方や「こんなことが出来るんだ」という発見がありました。

エンジニアのためのWordPress開発入門

2017年1月に出版され、2017月12月に購入しました。

開発入門というのは、初心者向けという意味ではないです。
他の開発になれた人が、WPを理解するための入門書だと思って下さい。

内容紹介の引用です。

WordPressを使った開発案件は依然多く、それに携わるWebエンジニアも多数存在します。ただし、モダンな開発手法に慣れたWebエンジニアがWordPressに初めて触れたとき、その独特のアーキテクチャやシステムの構成に戸惑いを感じることがあるかもしれません。だが、WordPressは、それらを補ったうえにさらに強力なメリットを持ち合わせています。本書は、PHPプログラマがWordPressで開発する際に必要な基礎知識から、現場で役立つ具体的なカスタマイズ手法や開発のポイントについて詳しく解説しています。

この本を手に取ったのは、偶然本屋で見つけたから。
もっと早くこの本に出会いたかった!

ある程度カスタマイズや開発が出来るようになったが、調べた情報がまとめきれてない、Codexも正直わかりにくい。という状況下で、WPのアーキテクチャ・DB構成・開発のためのツール・オブジェクト・フック・APIなどなど、痒い所に手が届く(もしくは調べるための足がかりになる)内容になっています。

この本のおかげでWPのCodexを読むのも苦にならなくなりました。
そしてPHPの他の専門書と合わせることで、WordPressのコアをある程度読めるようにもなりました。

本の最初から読む必要はなく、リファレンスとして重宝しています。

WordPress プラグイン開発のバイブル

2014年7月に出版され、2017月12月に購入しました。
テーマやプラグインを作成する上で、どうしてもネット上の情報だと不足だと感じ購入しました。

「エンジニアのためのWordPress開発入門」と共に、まさにバイブル!読む度にワクワクします。
技術的なことだけではなく、ライセンス関係、そしてプラグイン開発をどうビジネスにするのか?まで書かれています。プラグイン関連に必要なことは網羅されているような気がします。

もちろんプラグインに関することだけではなく、WPに関する様々なTipsが豊富に書かれています。

一つだけ不満だったのは、電子書籍だと固定レイアウトなこと。
そのせいで私の環境ではちょっと読みにくいです、本で書い直そうかと思ってます。

まだまだしっかり読み込めてはいませんが、じっくりと勉強していきたい一冊です。

雑感

どの本も、最初から理解できる部分、ある程度知識が深まった後に初めて書いてある意味がわかる部分があります。書いてあることを読む/やるだけでは不十分で、「実際に手を動かしてみて、上手くいかなかったら、なぜ上手くいかないか検証する。」「実際に手を動かしてみて、自分なりの考えで書き直してみる。」ここで初めて1セットかと感じてます。

過去ギターを弾いていた時に、誰かに言われた言葉があります。
「教則本やスコア(譜面)を買って1フレーズでも自分の物にできれば買った意味があるのでは?」

一つでも理解できる部分があれば、それが次の知識のとっかかり・調べる方法・実験のネタ・学習のきっかけになると思います。

この記事が、私と同じ学習者の何かしらの参考になれば幸いです。

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